ディーゼル発電機セットの始動性能を向上させるにはどうすればよいでしょうか?

ディーゼル発電機の冷間始動時、ディーゼル燃料の圧縮着火温度に達しないことが始動性能に影響を与える重要な要因となります。この点、エンジン冷却システムに温水を追加して予熱することは、始動性能を向上させる効果的な方法です。

具体的なアプローチは次のとおりです。

水を継続的に加熱し(シリンダーから水を流出させ)、徐々に水温を上げて小型ディーゼル発電機に流入させ、予熱します。流出水の温度が高い場合は、排水スイッチをオフにしてください。また、オイルパンをバーナーなどの直火で加熱することで、オイルの流動性を向上させ、機械部品の運動抵抗を低減することができます。また、バッテリーの容量が十分で良好な状態であることを確認する必要があります。これにより、ディーゼルエンジンの始動性も向上します。

シリンダーのシール性能を向上させる

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いの一つは、圧縮着火式であるため、シリンダーにはより高い密閉性が求められます。冬季の冷間始動では、ピストンリングとシリンダー壁のオイル量が少なく、密閉効果が悪く、始動が繰り返し失敗して発火する現象が発生します。シリンダーの摩耗が激しいと、シリンダーの密閉性が著しく低下し、始動が困難になる場合があります。この点、燃料インジェクターを取り外し、各シリンダーに30~40mlのオイルを注入することで、シリンダーの密閉性を高め、圧縮時の圧力を高めることができます。

オイル回路内の空気を除去する

高圧オイルポンプのブリードスクリューを緩め、手動でオイルをポンプし、低圧オイル回路からエアを抜きます。次に、高圧オイル回路からエアを抜きます。具体的な方法は、インジェクターのオイルパイプジョイントを緩め、スロットルを最大燃料供給位置にし、各気筒のインジェクターのオイルパイプジョイントから急速にオイルが排出されるまでクランクシャフトを回転させます。

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投稿日時: 2021年6月23日