ディーゼル発電機にはなぜ高度制限があるのですか?

ディーゼル発電機の使用に高度制限があるのは、自然吸気ディーゼルエンジンの場合、吸入空気量が不足すると燃焼状態が悪化し、定格出力に達しなくなるためです。ディーゼル発電機には使用高度範囲が表示されています。この範囲を超える場合、ディーゼル発電機の出力が同じであれば、大型のディーゼル発電機を選定してディーゼル発電機として使用する必要があります。
標高が高くなるにつれて、周囲温度も平野部に比べて低くなります。通常、標高1000mごとに周囲温度は約0.6℃低下します。また、高原では空気が薄いため、ディーゼル発電機のディーゼルエンジンの始動性能は平野部に比べて劣ります。使用時には、低温始動に対応した補助始動措置を講じる必要があります。
また、標高の上昇に伴い、水の沸点が低下し、冷却空気の風圧と冷却空気の質が低下し、単位時間あたりのキロワットあたりの発熱量が増加するため、冷却システムの放熱条件は平地よりも悪くなります。一般的に、高地では開放型冷却ループは推奨されません。高原で使用する場合は、加圧型密閉型冷却システムを使用することで、冷媒の沸点を高めることができます。
そのため、特殊な標高地域でディーゼル発電機を使用する場合は、通常のディーゼル発電機の使用は適していません。ご購入の際は、ディーゼル発電機メーカーの営業担当者にご相談ください。

5.11有


投稿日時: 2022年5月10日