ディーゼルエンジンオイル回路システムに空気が混入した場合の故障解析と除去

ディーゼル発電機の燃料システムにエアが混入すると、軽量エンジンは始動が困難になったり、運転が不安定になったりするほか、重量エンジンは走行中に故障したりして困惑する可能性があります。一般的なプランジャーポンプ式燃料供給システムを例に、油回路内のエア混入に関する様々な現象を体系的に分析し、様々な排除方法を検討します。

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まず、燃料供給システムに空気が入っていると、ディーゼルエンジンは始動しにくくなり、エンストしやすくなります。

 

空気は圧縮性と弾力性が非常に高いため、燃料タンクから軽油ポンプ部までのオイルパイプに漏れがあると、空気が侵入し、この部分の真空度が低下し、タンク内の燃料の吸引力が弱まり、流れが遮断されてエンジンが始動しなくなります。混入空気が少ない場合は、オイルの流れは維持され、オイルデリバリーポンプによってインジェクションポンプに送られますが、エンジンが始動しにくくなったり、始動後すぐに停止したり、自己消火したりすることがあります。

 

オイル回路に混入する空気の量が少しでも多くなると、シリンダーオイルカットオフや燃料噴射の回数が大幅に減少し、ディーゼルエンジンがまったく始動できなくなります。

 

第二に、パイプラインの漏れ箇所を見つけて漏れを塞ぐ方法

 

ディーゼルエンジンの燃料供給システムは、低圧と高圧に分かれています。低圧オイル回路とは、タンクからインジェクションポンプの低圧オイル室までのオイル回路部分を指し、高圧オイル回路とは、高圧ポンプのプランジャー室からオイルノズルまでのオイル回路部分を指します。プランジャーポンプの供給システムでは、高圧オイル回路に空気が侵入せず、漏れ箇所が発生し、燃料漏れにつながるため、漏れ箇所を塞ぐ方法を見つける必要があります。以下では、低圧オイル回路における漏れ箇所の問題に焦点を当てます。

 

低圧オイル回路のディーゼル燃料供給システムでは、多くの場合柔らかいホースが使用されています。ホースは部品との摩擦を起こしやすく、オイル漏れや吸入漏れの原因となります。オイル漏れは、配管のどこかの吸入口が破損した場合よりも発見が容易です。以下は、低圧オイル回路の漏れ箇所を特定する方法です。

 

漏洩箇所の判定方法1:

オイル回路内のエアを抜き、エンジン始動後にディーゼルの漏れ、つまり漏れ箇所を見つけます。

 

漏れ箇所を判断する方法2:

エンジン噴射ポンプのベントスクリューを緩め、手動ポンプでオイルをポンプします。ベントスクリューから大量のオイルの泡が噴出し始め、手動ポンプを繰り返しても泡が消えない場合は、タンクからオイルポンプまでの負圧オイル回路に漏れ箇所があると判断できます。配管部分を取り外し、圧力ガスを通した後、水中に沈めて、泡の発生箇所、つまり漏れ箇所を特定します。

 

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投稿日時: 2024年11月4日